この本を読みました。
日本人のマネー力の欠如について書いてあります。
資産運用の話が中心ですが、日本人の生産性の低下についても
触れられています。
そして、もっとITと英語を勉強する必要があるんだ、と。
まったく同感です。
日本はどちらも遅れています。
10年前、韓国の三星に入社するには
TOEIC800点がボーダーなんだと韓国人留学生から
聞きました。
ADSLの導入も韓国は早かったですよね。
今住んでいる中国でも大卒の人はほとんど英語が話せるし、
いろいろ規制されていながらも、その規制をかいくぐるように
NETを活用しています。
日本人は、NETを利用するとしても
日本語サイトを見るくらい。
世界のことは、そこからでは学べません。
よく日本人出向者の会話の中で
「やっぱり日本の店員はいいよなぁ。みんなやさしいし。」
とか
「日本人の方が仕事がきめ細やかで素晴らしいよなぁ」
とか
「中国人は、働かないなぁ。5時になったらすぐに家に帰る」
とか、言っています。
確かに絶対評価だと日本人のサービスの方が良いかもしれません。
でも、ちゃんと評価基準を一緒にしたらどうでしょうか。
大卒の初任給は、日本は20万円くらい。
中国では、3万円くらいだと思います。
日本人1人で中国人6人分以上のサービスができるでしょうか?
英語を話せない日本人1人と英語も日本語も話せる中国人6人で
対等に戦えますか?
「中国人は、働かないなぁ。5時になったらすぐに家に帰る」
の発言にも問題が潜んでいます。
5時以降も働いているから日本人は素晴らしい
=生産性が高い だとすると、
ただ日本人のサービスの絶対評価が良いのは
人生の主であるべき自分の時間を割いて、
たくさん働いているから?
それで幸せ?
アメリカ人は、大きな家で自然があふれる環境で生活しています。
中国人も、毎晩家族で団欒しながら、楽しく生きています。
日本人はどうでしょうか?
過去の栄光にしがみつき、
日本は素晴らしいという思いこみ、
断片的な視点で「やっぱり日本は良いなぁ」と再認識した結果
勘違いを継続し、結局、努力を怠っている気がします。
あるいは、努力するポイントを間違っているか。
過剰な受験勉強とか、ダラダラした残業なんかを
「努力」と勘違いしていませんか?
もっと現実の世界を見てないと
ほんとにやばいですよ。
この国では、政治家はあてにならないんだから
日本以外ででも、自分でなんとか生きていく力を
つけておかないと、今はまだいいけど、
20年後が不安ですね。
日本は、石油が取れるわけでも、
広大な農地があるわけでもなく、
鉱物が取れるわけでもなく、
たくさんの労働力を有しているわけでもありません。
いくら自分たちが優れていても
世界の国と貿易をして、外貨を得て、
自分たちに必要なものやサービスを買わないと、
生きていくことができない国です。
派遣の話や政治家の漢字力の話題だけじゃなくて
もっと外に目を向けて、将来のために大切なことを
みんなで議論しないといけません。
うちの娘の将来が心配です。
2009年2月23日月曜日
マネー力
by
腹ぺこ虎
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22:49
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2007年8月19日日曜日
円高と株安
ものすごい円高ですね。
株もすごい下がってる。
夏休みを満喫している間に、
世の中では大変な事態になっているんですね。
今、株を保有していなくて良かったです。
ってことは、株が買い時?
円高なので、輸入産業の株価の動きをもう少し見て見ようと思います。
で、輸出産業の我らがメーカーは、やばいですね。
自分の会社の株価も、かなり下がっています。
海外会社の業績の換算レートにも大きな変化がありそうです。
PLの換算レートは、毎月変わります。
この円高の影響を受けるのは、8月度。
7月までは関係ありません。
でも、BSの換算レートは、直近のレートを使用します。
ってことは、先月末に比べ、資産が目減りした状態に
なってしまいます。
在庫額なんかも、一見、減って見えるので、
ぬか喜びをしないようにしないといけません。
もちろん、資産が減った分、利益も減るのですが、
逆に、赤字の会社は赤字(費用)が縮小されてしまうので、
こちらでもぬか喜び禁止です。
海外の財務諸表を日本円に直して、連結するって言うのは
難しいですね。
しかも、それの将来予測をするって言うと、もっと難しい。
自分たちの実力値(現地通貨ベース)の予測は、
自分たちでコントロールしているので
(コントロールできないこともたくさんありますが・・・)
まだ予想がつくのですが、為替の予想だけは・・・。
それが出来るんだったら、そっちの方を本業にして
大もうけできるんですけどね。
明日、職場はてんやわんやになっているかも、です。
by
腹ぺこ虎
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19:27
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2007年5月3日木曜日
ソウルツアー 円安やなぁ
前に韓国に行ったのは、3年前。
その頃は、ウォンの値段を10で割れば
円の値段になっていました。
1万ウォンは1000円という感じ。
でも、今回の旅行では、7.5くらいで割らないといけません。
まず、計算しにくい!!
まぁ、そんなちっぽけなことは良いのですが、
それにしても円が弱すぎ!!
昔は、「韓国に旅行してくる」と友達に言えば、
「買い物?」と聞かれていました。
でも、今は違いますね。
円が弱いし、消費税も韓国は10%も。
日本の5%が低いのかもしれませんが。
為替レートの見方に、購買力平価というのがあり、
ビックマック指数ともいわれていますが、
今回、マクドナルドに行って検証してきました。
ただし、僕はビックマックが好きではないので、
プルコギバーガーというので検証。
これは、日本でいうテリヤキバーガーとほぼ同等の商品です。
(微妙に韓国っぽい味付けです。)
日本では、230円です。
(昔は190円だったような・・・。)
韓国では2500ウォン。
7.5で割ると、なんと333円!!
高い!!
消費税を足すと、366円です。
ちなみに、スターバックスでも
僕の定番アイスラテ・グランデは高かった。
4300ウォンなので、573円!
消費税込みだと631円です。
ウォンが強いのか、円が弱いのか。
去年の12月、シンガポールに出張しましたが、
シンガポールのアイスラテグランデも600円くらいしました。
日本では410円です。
ということは、アジアの中で、円だけがどんどん弱くなっている?
輸出比率が高いメーカーで働く僕にとっては好都合なのですが、
海外旅行好きの僕にとっては不都合です。
$1=¥80の時代にアメリカ留学をして、
円高のメリットを思いっきり享受した僕としては、
もうちょっと円に強くなってもらい、
強い円を持参して、海外赴任をするというミクロな
最適化を図りたいと思う今日この頃です。
by
腹ぺこ虎
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22:33
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category: money